【よくある質問】内断熱と外断熱って何が違うんですか?
家の断熱について調べていると、「内断熱」と「外断熱」という言葉をよく目にするかと思います。今回はこの2つの違いについて見ていきましょう。
内断熱と外断熱の違い
日本の住宅のほとんどは「内断熱」という断熱方法になっています。この「内」というのはお部屋の内側ということではなく、「構造物より”内側”に断熱材を入れる」という意味です。柱と柱の間にウレタンフォームやグラスウールなどの断熱材を入れていきます。
一方「外断熱」は「構造物の”外側”に断熱材を入れる」という断熱方法です。柱よりも外側に断熱材を張っていきます。家ごと断熱材で包むようなイメージですね。
外断熱が流行した理由
先ほども述べたように、日本で家を建てるならほとんどが内断熱です。しかし外断熱が流行し、なにかと耳にすることが多かった時期もありました。
外断熱が流行していた理由としては、建物全体をすっぽりと断熱材でおおうことで断熱性能が高められるからです。たしかにまったく同じ性能の断熱材を使えば、内断熱よりも外断熱のほうが断熱や気密を高められます。
内断熱はコストパフォーマンスがよい
では内断熱は外断熱に劣るのかというと、まったくそういうわけではありません。内断熱は外断熱に比べてコストを安く抑えられます。たくさんの工務店が採用している施工方法なので、技術的にしっかり確立されているという安心感もありますね。
また、外断熱のように壁に厚みがでないというメリットも。外断熱にすると壁が厚くなるため敷地の余裕が必要で、複雑な形状の建物も難しくなることがあります。しかし内断熱だとそのような心配はなく、デザイン性を損なうこともありません。
地域に合わせた断熱を選ぶ
内断熱か外断熱かを考えるとき、大切なのが地域性です。北海道や東北のように非常に寒い地域であれば、コストが上がっても外断熱にしたいという方はいらっしゃるでしょう。
しかし本州や四国なら、内断熱でも十分。わざわざ高いお金をかけて外断熱にする意味がとくに見当たりませんよね。内断熱でも性能の高い断熱材を使って、質の高い施工をすることで、しっかりと暑さや寒さを防ぐことができます。
当社では壁の細かい隙間までしっかり充填できる「マシュマロ断熱」を採用しています。断熱性と気密性、施工性、コスト…とトータルのバランスを考えながら、快適な住まいづくりをしていきましょう。