【よくある質問】高気密高断熱の家は音が響くって本当ですか？
高気密高断熱の家にすると音が響きやすいと聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。断熱性・防音性に優れた住宅ではあるものの、室内の生活音が反響してしまう点も高気密高断熱の特徴です。今回は、反響する要因と対策について考えていきたいと思います。
高気密高断熱の家は音が響く？
一般住宅の場合、風が通る隙間があちこちにあるので音が外に逃げやすいですが、部材同士の隙間をなくし、断熱材を使用した家だと音の逃げ道がありません。
電車や車、雨など室外の音を最大限に遮り、室内に静けさをもたらす一方で、音の逃げ道がないことでテレビの音や料理中の音など、室内からでる生活音が反響してうるさく感じてしまうのです。「反響するってどんな感じ？」ってイマイチわからない方は、楽器部屋やスタジオにいるような感覚をイメージするとわかりやすいでしょう。
高気密高断熱の家で反響を防ぐ方法
家づくりの段階で反響対策をするなら、壁や床などに吸音材を使用してみましょう。換気扇や食洗機の稼働音が静かなタイプを選ぶのも方法のひとつ。
住み始めてからできることは、空間を整えることです。なにもない空間だと音が反響しやすいので、家具やカーテン、ラグなどを配置しましょう。家具やファブリックには音を吸収する効果がありますよ。
間取りにもこだわる
テレワークや勉強など集中したいときに音が反響すると気になってしまうもの。効率よく取り組むためには、反響に配慮した間取りづくりも大切です。
リビングに吹き抜けや中2階をつくると開放感を得られますが、広い空間は音を伝えやすく、生活に影響してしまうことがあります。反響対策として、つくるのを避けるか、内装材や建具の防音性を高めるか考えていきましょう。
間仕切り壁や格子を設けて音を遮るのもアイデアです。空間を整えれば反響音が気にならなくなり、次第に慣れてくるはず。工夫をこらし、快適な暮らしを手に入れましょう。
高気密高断熱の家を建てるなら内装材や家具を工夫しよう
気密性と断熱性を高めた家は、室外からの音を最大限に遮断し、音によるストレスから守ってくれます。しかし、室外の音が気にならないことで、室内からでる生活音がうるさく感じてしまう場合も...。
高気密高断熱は長期的にみるとランニングコストを抑えられる住宅です。住んでからのことを考えて、壁や床に吸音材を使用したり家具やファブリックをほどよく配置したりして反響対策をしましょう。
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